では、結婚スピーチの例を、それぞれの立場にそって具体的に見てゆきましょう。
まずは新郎新婦の友人としてのスピーチを行う場合です。
結婚スピーチにおいては、友人によるスピーチがもっともダイレクトにお祝いの気持ちを表現しやすいものかも知れません。
聞いているほうにとっても、堅苦しさの少ない友人スピーチは心温まるものの一つです。
新郎新婦の友人のスピーチではまず、いつ頃からの友人なのか、どの程度のつきあいなのかという点を盛り込むと良いでしょう。
親しければそれだけお祝いの言葉にも実感がこもって聞こえます。
友人としての立場からのスピーチですので、例え年上であっても、年長者ぶった言い回し、つまり上から目線の話しぶりや、先輩風を吹かせた内容には違和感が伴いますので気をつけます。
さらに、他の招待客のスピーチとかぶりそうなエピソードを避けるために、自分と相手のみに共通する思い出などを柱とすると無難かも知れません。
基本的に新郎新婦を褒め称えるような内容に始終しておけば問題ありませんが、ちょっとしたユーモアや失敗談を加えて、スピーチにリアリティを持たせたいと思うこともあるでしょう。
しかしこれはスピーチ上級者のみに可能な高度なワザです。
「新郎は学生時代にはよくモテて」などというのは、たわいないほめ言葉のようにも聞こえますが、新婦や親戚縁者がどう受け取るかはわかりません。
新婦がモテていたなどというのはさらに微妙な話題です。
本人の失敗談をおもしろおかしく語るにしても、ごくたわいもないもの、大切な結婚式の場で話しても本人が嫌がることが絶対にないと革新のもてるものでなければなりません。
失敗談も、本人の長所を引き立てるエピソードとしてのみ有効であり、ただの笑い話として利用するべきではありません。
ちょっとしたユーモアというのも、上手く使うにはテクニックが必要ですから、結婚スピーチの経験があまりない場合は、素直にお祝いの気持ちを伝える内容のみに絞っておいた方が良い場合がほとんどです。